デザイン性を優先
最近のダイナブックは継ぎ目のないシンプルなデザインが多いです。
特に下記(AZ25やT75)のようなキーボードとベゼルの継ぎ目がないデザインが多くなってきたように思います。
こういうものはデザイン性だけで特に使用には大きく関係ありません。
ビジネスモデルの場合はパーツ交換がし易いようになっていますので、メンテナンス性が良い分、継ぎ目だらけです(笑)
まあ~どちらを取るか?
メンテナンス性
難しいところですが、私はメンテナンス性に拘りたいので、ビジネスモデル派でしょう。
こういうシンプルで継ぎ目のない機種を過去のモデルで言えばモバイル系でR631やR632、スタンダード系で言えばdynabook T552やEX系などがそれに当たります。
しかし、それらにはまだ継ぎ目がありました。
ですから、キーボード交換も大よそ予想が付きますが、デザイン性に富んだ最近のダイナブックは全く予想が付きません。
問合せもありますが、回答できないので思い切って分解機種を調達し、中の構造を確認してみようと思います。
ヤフオクなどでも安くキーボードが販売されているので、慣れた方は交換可能であれば、それも嬉しいものです。
しかし、飛んでもない。。これは超難易度(高)です(笑)
では、下記を確認ください。
dynabook T65(初代)
今回仕入れたのはdynabook T65/PWS(型番:PT65PWS-BHA3)です。
不動ジャンクですので、通電不可のものです。これなら、心おきなく分解できるというものです。
このキーボードの淵感からすると水没のような気がします。
下記の場所のネジを取ります。
バッテリーを外してください。
裏面カバーが外れます。
これがdynabook T65の内部になります。
内部構造
キーボードはどうみてもマザーボードの下にある模様ですので、マザーボードを外します。
まず、マザーボードと本体が何で固定されているか?を確認します。
これは後から戻せるようにです。
①電源スイッチボード ②冷却ファンの固定ネジ ③冷却ファンの固定ネジ ④液晶モニター ⑤冷却ファンのケーブル ⑥webカメラ ⑦電源 ⑧LAN/HDMIボード ⑨無線ボード ⑩DVDドライブ ⑪キーボード ⑫タッチパッド ⑬SDカードドライブ ⑭HDD ⑮LED ⑯スピーカー
という感じで繋がっていますので、これを外し、マザーボードを取り外します。
装着はBDも可能なUJ272(パナソニック)です。
部品番号:G8CC00062Z20
⑭のHDD(ハードディスク)のラバーステイを外します。
これは工具レス(ネジ無し)です。
⑪のキーボードのフラットケーブルです。
両端のラッチを→の方向に下げ、フラットケーブルを引っ張ります。
このようにスライドして引き上げます。
⑫のタッチパットになります。これは写真のように固定ラッチを上側に上げます。
⑬のSDカードスロットも同じく固定ラッチを上にあげるとフラットケーブルが外れます。
⑮のLED基盤も同様にラッチを上げます。
⑨の無線ボードのアンテナも外してください。
④の液晶ケーブルは取っ手を上に引き上げると簡単に取れます。
このようにして、上記①~⑯までを丁寧に外します。
動画サポート
マザーボードの取り外して移植した映像がありますので、参考にしてください。
さて、実はこの鉄板の下にキーボードがありますが、既に一般の方であれば「こりゃあ~無理!」と思うでしょう。
私も思います。
さらに慣れている方であれば、これから突き進むのですが、既に壁にぶち当たりました。
しかし、ここまできたので、進みます。
キーボードのフラットケーブルが鉄板に固定してありますので、それを外します。
さらに鉄板を外すために、プラスチック溶接されているものが数十か所ありますが、それを削り取ります。
全部取ると、鉄板が外れます。
キーボードの裏面ですが、これは完全に水没?ですね。
しかも、この感じからすると、本体ごと水に落とした感じです。
ちょっと水をこぼした?という程度ではありません。
キーボード交換?
これからキーボードを取りますが、これも簡単には外れませんので、根気よく。。。
ここまでがキーボードの外し方になります。
これからキーボード交換に進むのですが、交換した後はプラスチック部を溶接しなければなりませんので、一般の方では不可能です。
通常のキーボード交換の概念ではありません。
キーボード修理をするには。。
恐らくですが、dynabook T45/T55/T65/T75/T85シリーズは全てこのような構造ではないか?と推測できます。
先日調査したTシリーズ(https://dynabook.biz/compare/9208/)ご覧ください。
そこで解ると思います。
そう考えると、ネットで販売されているものを買っても実際交換は不可能でしょう。
きないことはないと思いますが、上記を参考に新品を装着し、それをさらに本体ベゼルに固定しなければなりません。
そこでこの機種のキーボードリペアは下記のやり方で対応できると思います。
参考動画