水濡れはボヤ騒ぎ
どんなに注意していてもスプリンクラーが作動したら精密機械はひとたまりもありません。
だからノートパソコンはできるだけ画面を閉じて帰るようにした方が良いです。
この東芝サテライトB553/Jは店舗で使われていましたが、ボヤ騒ぎでスプリンクラーから放水された水を被り起動しなくなったものです。
そのまま乾くまで放っておけば良かったのですが、完全に乾いていない状態で電源を入れたりすると基盤がショートしてパソコンは逝ってしまいます。
今回のケースもそれだと思います。
その場合は必ず風通しの良い場所に放置し、完全に乾くまで放っておいてください。
そうすると何でもなかったようにパソコンは動き出します。
精密機械とはそういうものです。
Satellite B553の分解
「電源が入らない」と問合せがあって1ヶ月後の状態です。
既にHDDデータは抽出して、業務に影響がない状態にしています。
この状態から分解して中の状態を確認します。
裏面を外すには赤丸と青丸のネジを外してください。
画像に見えるのがHDDとメモリになります。
DVDドライブ
まず、ドライブ用のネジが外れますので、ドライブが簡単に取れます。
ドライブ型番:SU-208 東芝型番:G8CC000WZ20
キーボードの外し方
次にキーボード下に固定ネジがありますので、キーボードを外してください。

外れます。
フラットケーブルはラッチを引いて上にあげてください。
本体裏カバー外し
そのコネクターのそばにネジが1つあります。
それがボディ裏カバーを固定しているので、外してください。
裏蓋が外れます。
マザーボードと本体を繋ぐケーブルは合計4つとファンのコネクター1つです。
冷却ファンの取り外し
マザーボードは多少腐食しています。完全に乾かしていないからですね。
ファン3つのネジで固定されています。→の場所はケーブルの下になりますので注意してください。
ケーブルを避けて外してください。
ネジを取ります。
ファンが取れます。
型番:G61C0001H210 モデル:KDB0605HB
見ても分かるようにかなりのホコリが付いています。
マザーボードの取り外し
マザーボードと本体は「電源」「USBコネクター」「LAN」「電池」「フラットケーブル」で繋がっています。
各々を外してください。
液晶とマザーボードを繋ぐケーブルです。ゆっくり上に引き上げます。
ケーブルが外れます。
USBの基盤とマザーを繋ぐフラットケーブルを外します。ピンを上にあげるとケーブルが外れます。
外れました。
タッチパットケーブルを外す
キーボード下にあるタッチパットのケーブルを外します。ラッチを→の方向に引きます。
外れます。
上記はこのタッチパット用のフラットケーブルです
LANの基盤と繋ぐケーブルです。
外れます。
電源のコネクターになります。それも外します。
マザーボードをはぐると補助電池とのケーブルが引っ掛かりますので、それも取ります。
これでマザーボードが完全に外れます。
一旦、各部品を清掃し、いつでも部品で使えるようにしておきます。
水没を表記していますが、状態は思ったより良かったです。
dynabookの部品を探す
東芝のノートパソコン(dynabook Satellite系)の修理部品や分解ツールなどは下記バナーよりご覧いただけます。
旧機種、新機種、新品バルク、中古、純正パーツ及びジャンクパーツなどを取り揃えていますので、興味のある方は是非ご覧ください。