キーが割れた、はずれた、押した時の戻りが悪い、押しにくい etc..
キーボードのキー1個だけ故障した場合に、自分で修理する方法をご紹介します。
難易度、リスクともに低いので、部品さえ正しく選ぶ事ができれば、比較的安心してチャレンジできるでしょう。
①現状把握 ②部品の調達(必要であれば) ③取付
まずは部品の名前から
キーボードのキーは3層構造になっています。
キートップ
一番上にあるのがキートップ。指で直接押す部分です。
パンタグラフ
キートップをはずすと、その下に「パンタグラフ」があります。
プラスチック製の2つのパーツが連動して、バネの役割をしています。
もっとも壊れやすいパーツです。
シリコンクッション(ラバードーム)
キーボードを押した時に跳ね返すクッションの役割をします。
あまり壊れませんが、長く使っていてヘタレたり修理の際に誤って無くしたりする事があります。
修理手順
①現状把握・・・まずは確認しよう!
真っ先にすべきは現状把握。
どこが壊れたか?必要な部品は何か?判断して下さい。
①キーが割れた、ひびが入った、外れた場合や、キーがガタガタする場合など。
⇒キートップとパンタグラフ(表裏)、土台の爪をじっくり見て下さい。
1)何も壊れていない(単に外れただけ)・・・付け直すだけでOK。
2)キートップやパンタグラフが破損・・・壊れた部品を交換。
3)土台側の爪が破損・・・・修理不能(=キーボード交換)。(裏技の妥協策はこちら)
壊れたかどうかは、下の破損例の写真を参考にして下さい。
②押した時の戻りが悪い、押しにくい。或いはキーの反応が悪い。
⇒症状が出ているのが一つのキーだけかどうかが重要です。
1)キー1つの場合
シリコンクッション(ラバードーム)を直接押してみて、文字が打てればシリコンクッションの交換。打てなければ重症です。(キーボード交換 になるかも..)
2)複数のキー又はキーボード全体の場合
残念ながらシリコンクッションではなくキーボードに原因がある可能性が高いです。
多くの場合、キーボード交換になるでしょう。
破損例
■キートップ・・・裏側の4つの爪を見て下さい。どれか折れていたら交換です。
■パンタグラフ・・・ひげが折れたり、パーツがばらばらになっていたら交換です。
■土台破損・・・修理不能(キーボード交換?)(妥協案はこちら⇒)
■シリコンクッション(→の部分を押してみてください。文字が打てるでしょうか?)
(番外編)キーの文字が薄い?消えた?だけなら簡単!
使い込んで文字が消えてしまった場合、キートップ補修シールがあります。
貼るだけなのでリスクはゼロでしょう。

②部品の調達
①の調査で部品交換が必要となった場合は、新しく調達しましょう。
この「部品選び」がとても重要です。
同じモデルであっても部品が複数種存在するパターンもあるため、必ず画像で確認して下さいね。
キーボードの部品はこちらでも購入可能です。

分からない場合はショップに問合せすると良いですよ
③部品の取付
正しい部品さえ準備できれば、取り付け自体は難しくありません。うまくいけば5分ほどで完了です。
手順は下記記事や動画で紹介しています。
■キートップの修理手順

■パンタグラフの修理手順


■シリコンクッションの修理手順

本体の爪が折れている場合の妥協策
妥協案①
破損具合によっては、ドライバ等で(奇跡的に)爪を折り戻せるかもしれません。
キーボード丸替えの前にダメ元でチャレンジしてみても良いと思います。
妥協案②
シリコンクッションにキートップを貼り付ければひとまず文字は打てます。
とにかく使えれば何でもいいよ!という方に。
※本来はキーボード交換が必要です。
難易度が高いので、慣れた方以外はメーカーや修理業者にお願いした方が安全でしょう。
まとめ
②壊れた部品があれば部品交換。
③本体側が壊れていたら重症(=キーボード交換?)です。