パソコンなどの精密機器は、水に濡れたり水に落としたり(水没)すると高確率で故障します。
多くの人は水没した後、慌てて電源を入り切りして動作確認してしまいがちなのですが、実はこれが初期対応で最もやってはいけない事です。
水没の後処理を正しく行えば、問題なく動く場合もあるのです。
詳しくは下記の記事を参照していただき、是非記憶の中に留めておいてください。
水没したパソコンを復旧した事例
先日ヤフオクで分解用にdynabook T65を調達しました。
到着してから早速分解してみたところ、完全に水没した物である事が分かりました。
内部はかなり腐食が進んでいました。内部にヒタヒタに水が入り込んだ様子がうかがえます。およそ精密機械では考えられないほどの激しい錆や腐食具合です。
ヤフオクでよくある「通電するが起動しない」状態です。
でもこれが復活したのです。
復活方法
水没の場合、復元の可能性は腐食具合に左右されます。
分解すれば基盤(MB)のどこが損傷しているかが分かりますが、軽い腐食であれば、磨いて復活するというケースもあるのです。
磨く時は、アルコールなどを使うと良いでしょう。
写真のようなブラシで丁寧に接触部分を磨いていきます。
今回は1時間程度接触部分を磨いてから動作確認すると正常に起動しました。
尚、液晶に関しては、ご覧のように割れたか?圧力がかかった後のような状態ですね。こちらに関してはこの記事ではふれません。
このようにノートパソコンが水没して一見アウトに見える場合でも、やり方によっては復活できることもあるのです。
追記
パソコンを処分する時、完全に故障と思ってデータ消去もしない方がいらっしゃると思いますが、それがいかに危険かお分かりいただけたでしょうか?
パソコンを処分したりオークションサイトに出品する際には、データの処分はくれぐれもお忘れなく。