今回の現象は何とも「?」状態です。
先日ある人から相談があり、dynabook R634/Lを預かりました。
題名にあるように下記メッセージがでて、プロダクトキーが正規品ではないというガイダンスが表示される模様です。
(メッセージ)
「Windows7 ビルド7601 このWindowsのコピーは正規品ではありません」
いろいろチャレンジして、認証を試みましたが、改善しませんでした。
こういう場合、上記の文言を使ってグーグルで検索する訳なのですが、基本的にこの手のトラブルはメーカーサイトやサポセンの指示の下でやるのが良いです。
意味分からず誰かのブログの通りやっていると二次トラブルに逢いますし、最悪はスパイウェアを混入させられます。
今回は最終手段のリカバリーを実施して改善しました。
ただ、不可解なことが多いので調べてみました。
それを説明しています。
ですからこの記事は改善方法ではなく、ライセンス認証トラブルがプロダクトキー流出から発生したものか?と言うことを調べた記事になりますので、お間違い無いようにお願いします。
プロダクトキー流出
さて、突然、下記のように画面が真っ暗になりメッセージがでたことから相談を受けています。
このトラブルの多くはライセンス認証プロセスのトラブルが多く、下記のマイクロソフトのページで解消するものがほとんどです。
私も以前経験しましたが、その時はシステム日付が原因でした。

いろいろな情報を収集して一通りしましたが、症状は全くと言って良いほど変わりませんでした。
結局はリカバリーするしかないという結論に至ったのですが、果たしてリカバリーしてもライセンス認証できるか?という疑問があります。
ですから、念のため使っていないPCのプロダクトキーでライセンス認証してみました。
当然ですが、ライセンス認証済みになり認証マークがでました。
このことからライセンス認証プロセスに問題が無いことが分かります。
次にkeyfinderというプロダクトキー確認ツールで本来この機種が所有するプロダクトキーを使って確認し、再度そのキーで認証を試みますが、やはりエラーになります。
こうなると、プロダクトキーに問題があるのではないか?と思いました。
本当に非正規品である可能性もあるという疑いがでてきましたので、試しにそのプロダクトキーをインターネットで検索しました。
すると驚いたことにプロダクトキーが公開されていたのです。
これはwindows認証の裏ワザサイトですが、いろいろな国内外のブログに公開されているので、漏洩ルートがさっぱり分かりません。
これがどういうことか?
知らない間にプロダクトキー窃取されたのであれば、スパイウェア感染が考えられるのですが、現在のワクチンソフトではチェックされません。
オンラインスキャンでも発見できないのです。
2009年にマイクロソフトのサーバーがクラックされてプロダクトキーが窃取されたという事件がありました。
これは大問題になりましたが、それ以降、プロダクトキーが漏えいしたというニュースはありません。ただ、よっぽど大きな問題にならない限り、我々の耳には入らないのがこの手の事件です。
上記を見ていただいても分かるようにそのプロダクトキーは大量にあります。
多数のプロダクトキーが掲載されているので、URLを掲載していませんが、windowsの裏技サイトです。
メーカー名、バージョンなど、恐らくどこかのサーバー情報が抜き取られているのだと思いますが、いろいろなプロダクトキーがあります。
その中にその相談を受けた方のパソコンのプロダクトキーがはっきり載っています。
しかし、どこから漏洩したか?どうやって漏洩したか?などは特定することができないでしょう。
マイクロソフトへ救済処置等ないか?を確認すると、これはOEM供給の為、製造元の東芝への問合せらしいです。
仕入元経由から、今回の経緯を纏め問合せを入れていますが、これは時間を要しますので、一旦リカバリーの処置をしました。
驚いたことにリカバリーするときちんとライセンス認証します。
????
細かなライセンス認証プロセスを私は知りませんので、一旦ライセンス認証できてもまた再び認証できないということになるのではないでしょうか?
やはり、OSのライセンス認証プロセスに問題があったのでしょうか?
上記内容を製造元の東芝に確認してみました。
東芝への質問
========ここからお問い合わせ内容です========
シリーズ名=dynabook Rシリーズ
型番=PR634LFW647AD71
ご利用OS=Windows(R) 7
ご質問事項=技術相談
回答時間=通常
回答方式=簡潔な回答を希望
事前の操作=プロダクトキーの採取方法:keyfinder(ツール)を使ってプロダクトキーを確認
エラーメッセージ=ライセンス認証すると「ビルド7601 このWindowsのコピーは正規品ではありません」とガイダンスされる
ご質問=お世話になります。
ライセンス認証でエラーがでますので、いろいろ処置を施しましたが、改善されず、自分のプロダクトキー検索すると下記サイトに掲載されていました。
こちらののプロダクトキーは
プロダクトキー:XXXXX-QKJWM-XXXXX-74PDB-XXXXX
機種詳細は下記です。
購入:2014年11月
dynabook R634/L
型番:PR634LFW647AD71
製造番号:XXXXXXXX
購入先はXXXXXXシステム㈱
マイクロソフト社及びその購入元のXXXXXXシステムに確認するとOEMライセンスになり、製造元に確認するように言われました。
今回のライセンス不具合はリカバリー処置で改善されましたが、こちらののプロダクトキーが流出しております。
流出経路は分かりませんが、各社多数のプロダクトキーが流出していますので、何か救済処置はありませんでしょうか?
教えてください。
========ここまでお問い合わせ内容です========
東芝からの回答
この度はご相談いただきましてありがとうございます
まずはじめに、お使いの機種はWindows8.1がプレインストールされた機種にて、Windows7でお使い頂いている状況とお見受けいたします。
Windows8以降、Windowsのプロダクトキーは、基盤内に内包され確認することができないものとなります。
そのため、通常ライセンス認証を行う場合、プロダクトキーを確認する必要はございません。
また「keyfinder(ツール)」を使用してプロダクトキーを確認したとのことですが、誠に申し訳ございませんが、弊社では市販のソフトウエアの動作については情報がなく、ご案内が難しい状況となります。
現在ライセンス認証が正常に行えていない状況となりますので、まずは、下記手順を実施いただきご確認いただけますでしょうか。
・以下のFAQ情報を参照し、PCの日付と時刻が正しく設定されているか確認してください。
タイトル:「コンピューターの日付と時刻を変更する方法<Windows(R)7>
【動画手順付き】」
URL:https://dynabook.com/assistpc/faq/pcdata/009637.htm
上記操作で改善が見られない場合、Windowsシステム上にトラブルが発生していることが考えられ、システムのリカバリが必要となります。
ご負担のかかる操作かとは存じておりますが、ご都合のよろしい時に取り扱い説明書をご参照いただき、実施頂けます様にお願い致します。
お手数をお掛け致しまして大変申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます。
この度は東芝PCオンラインへお問合せいただきありがとうございました。
本日は、東芝PCオンライン〇〇が対応いたしました。
解決策
いまいち質問に対する回答になっていないように思いますが、この時点ではこのような回答になってしまうかもしれません。
ただ、対応された方は質問の文章をしっかり読んでない?(笑)ように思います。
結論から、ここまでが限界で今回のようなトラブルへの解決策がありません。
私と東芝やマイクロソフトなどのやり取りを読んでも分かると思いますが、仮に東芝のサーバーがクラッキングされてプロダクトキーが流出しても、流出経路が特定されない限り、誰が悪い?か判定できません。
つまり、どこが救済するのか?分からないので、全て自己責任になります。
では、プロダクトキーが流出するとどんな脅威があるか?考えてみました。
プロダクトキーが流出すると何が起こるか?
現在のwindowsのライセンス認証プロセスを簡単に説明すると、自分のパソコンCPUやメモリ、HDDなどの情報をプロダクトキーに付属してインターネット介し、マイクロソフトのセンターでそれらの情報を照合して認証します。
メモリを変えたとか、HDDを換装した時などは前回と違うデバイス情報で照合されますが、ここはマイクロソフト側で制限値と言うものがあり、それをオーバーしない限りは多少デバイスの改造があったとしても認証できます。
しかし、ネット上にプロダクトキーが流出すると、多数の人が違ったデバイス情報で認証を試みますので、直ぐに制限値オーバーになります。
それを繰り返し行うとサーバー側で制限値をオーバーした為、プロダクトキーの海賊版仕様になり、ライセンス認証が二度とできないようになります。
話は横道にそれますが、ヤフオクなど、通常の流通経路で無いところでこのようなソフトを買うと、一時的には認証できますが、しばらくすると認証できなくなるケースがあります。
その時に購入元に言っても逆にトラブルになります。
もちろん、問合せる先があれば良いですが、ほとんどが逃げてしまいます。
ですから、オークションサイトやフリーマーケットのサイトでソフトを購入するはしない方が良いのです。
多少、高くても長い目で見れば正規量販店や正規の流通経路などで購入する方が返ってお得になります。
話しを元に戻すと、今回のトラブルはなぜか?リカバリーで解消していますので、もし次にライセンス認証できなくなった時点でプロダクトキー(windows7のDSP版)を購入し、別のプロダクトキーでライセンス認証を行うことにしました。
リカバリーしていますので、仮に感染していてプロダクトキーが抜き取られたということであれば、既に除去されていますので、安心です。
プロダクトキー流出から情報を窃取されたり、何かトラブルが発生するということはありません。
流出しているということはいつ認証できなくなるか?という脅威だけですので、別のプロダクトキーがあれば時に問題は無いと思っています
二次被害・三次被害
考えてみたら、そのパソコンの所有者が今回のようなことは気持ち悪いので、このパソコンをヤフオクとかで処分すると考えると、次買った人はどうなるか?
何れライセンス認証できなくなるか?
そういう可能性は否定できないと思います。
そう考えると、新品・中古に関わらず、その脅威にさらされているということになると何が安全か?
これも分からない状態になります。
今回のdynabook R634/Lは東芝クライアント&ソリューション(旧東芝情報機器㈱)から2014年に購入したものになります。
中古でもなければ、変なルートから購入したものでもありません。
どこから流出したものか?
その流出したプロダクトキーは本当にdynabook R634/Lのものなのか?
不可解だらけでな上、解決できなかったことが非常に残念でした。