ノートパソコンに海賊版、模倣品はあるか?と考えた場合どうだろうか?
ソフトウェアでは海賊版が社会問題にもなっていますが、なぜ?パソコンは海賊版が問題にすらならないないのか?
海賊版や模倣品はメーカーブランドの偽物を大量に作り、高く売って利益を得ることが狙いです。
そう考えると、一昔パソコンは高額商品で高く売れていましたが、近年は値引き合戦になり海賊版を作るメリットすらありません。
マイクロソフトオフィスや基本ソフトウェアのwindowsなどの海賊版はコピーを主体として安いコストで本物そっくりの偽物を作ることができるため、組織犯罪としてのメリットがあります。
しかし、パソコンのような精密機器はコピー商品に見合うだけのリターンがありません。
ロレックスなど高額品の海賊版を作った方がまだ儲かるという訳ですね(笑)
従って、一般に言われている大量に出回る海賊版はパソコン市場に存在しないのです。
しかし、パソコンの場合、「偽物」は作ることができます。
<海賊版の定義>
組織だった手法で大量に偽物を作り、市場で荒稼ぎするもの
類似品が多い世の中
さて、模倣品ビジネスで問題が発生したのは1999年にあった旧SOTECのE-oneがApple社のimacと似ているということで訴訟があったことだと思います。
当時、imacに特許権がなった為、米アップル社側は類似品による消費者の混乱を防止する「不正競争防止法」を根拠に提訴しました。
最終的にはデザイン変更と販売差し止めの仮処分でSOTEC側が全面敗訴したのです。
当時のSOTECの社長は「まさかアップルが訴えるとは思わなかった」というコメントを残していたのが印象的でしたね。
模倣品はデザインが類似すると言うだけで商品そのものには問題がない場合が多いです。
このソーテック事件もe-one本体はwindowsパソコンだったので、単に似ているだけで、商品は全くの別物ですから、社長の「まさか、訴えられるととは思わなかった」というのは解るとような気がします。
現在のパソコンビジネスではどんなに類似していても、それを訴えるという概念はありません。
現にこのブログでも記事にしていますが、Macbook Air とdynabook KIRA を考えた時はそれに当てはまると思います。
見た目は同じで、詳しくない人は並べなければ分からないと思います。
昔に比べ、今はデザインも多様化し、いちいち類似品などと騒いでいるというのも変なもので、パソコンのデザインはある程度類似したものになってしまったというのが時代の流れなのでしょう
世の中にはパソコンだけではなく、車でもデザインが類似したものは沢山あります。
昔のように「ものが無い時代」に比べて、今はものが溢れています。
ですから、選ぶ側が意識して選ばなければいけない時代になったというのが答えではないでしょうか?
パソコンの偽仕様(海賊版)
海賊版ビジネス(メーカーロゴまで同じ)で作られたパソコンは現在、国内には存在しないです。
近年最も多いのが海賊版windowsを搭載してヤフオクで販売する業者などがあります。
OS無しのパソコンを仕入、コピーwindowsをインストールしたのち、正規品と偽って販売することです。
これは使っているとガイダンスされますので、自ずと気が付きます。
気が付かないということが最も面倒なものです。
東芝で言えば、同型機種のスペックが低い基板を高いボディに入れ替えてヤフオク等で売っている業者も昔いました。
ただ、それは組織ビジネスとしてではなく、単なる偶然にしかすぎません。
たまたま組合せ的に可能な仕様なので、そうなったと言うだけのことです。
私たちのようなジャンカーが古くなった部品やジャンク部品を繋ぎ合わせて復活するさせるようなものです。
パソコンの偽物となれば、良く聞くのがインテルのシールの貼り直しパソコンで、外観を買言えるという騙しです。。
手っ取り早く騙すのは素人向けに低い機種のスペックを高く見せるようなことがあります。
これは中古パソコン市場に多いのです。
基本的にシールの貼り直しは簡単にでき、それを見ても詳しくない人であれば、何のことか分かりません。
型番を調べても仕様は高スペックのものです。
これは意図的なのか?たまたま市場に流通しているのか?分かりませんが、ほとんどが販売している業者も騙されていると思います。
windows10のパソコンっぽく、最新モデルの中古のような感じで売っていますが、実は一世代前の古いパソコンをリデザインしただけのものです。
ヤフオクなどでは多いです。
「最新版中古!」などで市場より高く売っている業者も沢山あります。
インテル社製のシールやマイクロソフトやその他パソコンメーカーのシールなどはヤフオクやブラックマーケットで出回っていますので、簡単に大量に手に入ります。
特にこのブログでも「同型機種」として互換部品等を使えるということを言っていますように、どのメーカー上位機種、下位機種のデザインは全く変わりません。
私たちのような詳しい人間でなければ、下位機種を上位機種として売られても分からないでしょう。
そう考えると、「偽物」というマシンが中古市場で売買されていても全くおかしくありません。
東芝の確認方法
東芝の場合はマザーボードの情報をそのまま表示する「PC診断ツール」がありますので、それで確認すれば、直ぐに分かります。
windows7の場合
プログラムの中に「TOSHIBA」→「サポート&リカバリー」の中に「PC診断ツール」があります。
下記のような情報で自分が買ったものか?を確認することをお勧めします。
windows8/8.1の場合
プログラムの中に「TOSHIBA」→「PC診断ツール」があります。
下記のような情報で自分が買ったものか?を確認することをお勧めします。
windows10の場合
プログラムの中に「TOSHIBA」→「PC診断ツール」があります。
下記のような情報で自分が買ったものか?を確認することをお勧めします。
東芝以外の場合
中古パソコンやヤフオク等でパソコン等を購入する場合は必ず「コンピュータ」の「プロパティ」で仕様を確認するなど、疑って考えるのが自然と思います。
こんなことをして儲けられるか?
苦労の割りには大したことはありませんが、お小遣い稼ぎと言う意味であれば、成立すると思います。
組織だった犯罪ではなく、あくまでも個人的なお遊びの中に「偽物」という概念が入っただけです
パソコンだけではなく、市場にはそういう感覚で偽物を作ってしまうということがあると思います。
これだけテクノロジーが発達し、モノが豊富になった時代だからこそ、購入する側がその価値をきちんと判断し、購入するということが正しいのでしょう。
以上