処理が極端に遅い
作業メモになりますが、参考にしてください。
サテライトB453の処理が遅いという問い合わせが多いので調べたものです。
単に「遅い」と言ってもこのB453はCeleron機ですので、年数経てばそれなりに遅くなります。
その場合はまずメモリの容量を確認してください。
年数使っているとソフト等のインストールにより常駐タスク増えだします。
その場合、メモリの配分が追い付かなくなるので、見かけ上「遅い」という感じがします。
そんな時は単にメモリのチップを増設してあげることで改善しますので、下記「交換動画」を参考にして、自身で増設されては如何でしょうか?
windows7(32ビット)の場合は4GBまでですので、現状が4GBであれば増設しても意味がありませんが、windows7(64ビット)の場合はそれ以上認識できますので、お財布と相談して、増設ください。
メモリはPC3-12800という仕様で探せば可能です。
経験上、好ましいメーカーはサムスン、ハイニックス、マイクロンのチップです。
それ以外でも大丈夫ですが、「効果」と言う意味であれば、上記3メーカーが良いと思います。
今回windows7(32ビット)で4GBまで増設しているマシンでしたので、上記の方法は既に終わっています。
それでも「遅い」ということですので、それ以外で調べてみました。
症状は以下のようになります。
B453 B553の症状
電源スイッチを押してからデスクトップ画面までの起動が遅く、ワード、エクセルなどの処理も遅いですが、時々突然元に戻って違和感なく操作できる時があります。
そのままシャットダウンするとかなりの時間を要したり、ちょっと動作が不安定です。
下記はOutlook2013を起動したときですスナップショットですが、起動しきれずにエラーになります。
エラーメッセージ内容
「申し訳ございません。Outlookの起動中に問題が発生しました。同時に実行できるOutlookのバージョンは1つだけです。Outlookの別のバージョンが実行中でないかどうか確認してください。
実行していない場合はコンピュータを再起動してみてください。」
Outlookマークが「処理中」のままで動きません。
一見Outlookの問題のように見えますが、全体的に不安定ですので、一旦終了させます。
シャットダウン時も青い画面まで行かずアイコンが消えて下記のような止まった状態になります。
暫くすると画面が真っ暗になって下記のようになります。
マウスポインターが残ったままです。
だいたい終了までに5分~10分程度要してしまいます。
処理も1つの処理がこの程度要する場合もあり、当然仕事では使えないという状況です。
遅いパソコンの対策
東芝さんに修理センターに出して頂くのが一番良いですが、そうなると1週間から10日程度パソコンが使えません。
データのバックアップやメールの設定、代替機など、修理に出すまでの準備も要します。
そこで私だったらそうする?で説明したいと思います。
まずは「スタート」→「TOSHIBA」→「PC診断ツール」で診断してみてください。
恐らく異常はない場合が多いですが、異常がでたら下記を実施してみてください。
さらにHDDのアクセスLEDも見てください。
上記の矢印のLEDはHDDにアクセスしたときのシグナルになります。
PC診断ツールで「正常」でも、上記のLEDが点灯状態であれば、HDDの問題だと思います。
HDDのセクターに異常がある場合はメモリは読みだせませんので、システムはリードを繰り返し行います。
これがLEDが点灯に見える状態です。
致命傷でない異常であれば、何回かリードするうちにタイムアウトになり、次のプロセスに移行します。
そのロスタイムが遅延に繋がっているのです。
ですから、異常な回数でアクセスしますので、点滅がほぼ点灯に見えます。
処理が遅くなったなあ~と思った時にそこを見て頂くとほぼ点灯に近ければHDDの論理障害の可能性が高いと思っています。
HDDの状態を確認する専用ソフトを使っても良いと思います。
そんな時は下記の方法でOSをイメージで吸い上げ、新しいHDDに環境を丸ごと移行します。
移行手順は下記を参照してください。
windows環境に移行
上記のサイト同様に今回も「EaseUS Todo Backup Free 10.5」を使って新しいHDDにwindows環境を乗せ換えます。
(ダウンロード先)
https://jp.easeus.com/backup-software/free.html
まず、現状のマシンにソフトをインストールします。
用意するものは「ブランクディスク(CD-R)」と「60GB以上のHDD」です。
①起動ディスクを作成します。
②外付けHDDを取り付け、そこにOSのイメージを作ります。
③作成した起動ディスクで起動します。
④②で作ったイメージをコピーします。
以上4点で乗せ換え完了です。
起動ディスクを作成します。
起動ディスクはブランクCDに書き込みます。
OSのイメージを作ります。
イメージ作成を選んで、外付けHDDに書き込みます。(書き込み先をC:Mybackupsから外付けに変更してください)
新しいHDDを本機に付けて、先程作ったイメージのHDDを取り付けます。
起動ディスクで起動します。
CDで起動するとメニューがでますので、復元元と復元先を選んで実施します。
イメージをコピーします
この画面がでればOKです。
一時間くらいして終わりますので、再起動すれば元の状態になります。
ハードディスクが変わった状態ですので、動きが良いはずです。
快適までとはいきませんが、Celeron機のレスポンスは間違いありません。
既設のHDDの時の起動/終了は問題なく処理されます。
今回の現象はHDDの不良だったと思いますね。
エラーが出たら
エラーもいろいろありますが、全てが新しいHDDの状態に依存します。
今回のエラーは
The backup image is from an MBR disk,it cannot be recovered to a GPT disk,Please initialize the target disk to MBR disk and do the recovery again
つまり、イメージはディスク状態がMBRですが、新しいHDDはGPTになっています。
MBRに修正してやり直してください。
そういう意味です。
HDDの状態変更は下記に書いています。
https://dynabook.biz/recovery/10486/
MBR=msdosですので、それを選んでApply(更新)をしてください。
参考情報
下記参考にしてください。
msdos
MBR形式で2TB以下のドライブや古いPCでよく使われるパーティションテーブルを意味します。gpt
GPT形式で2TBを超えるドライブでよく使われるパーティションテーブルを意味します。
※注意:移行後、HDDリカバリー領域は使えなくなりますので、リカバリークリエーターでDVDを作成しておくことをお勧めします。