ご存知の通り、当ブログにあるショップサイトにdynabook SS S21用の大容量バッテリー(セカンドバッテリー)PABAS064(旧PABAL007)が販売されています。
ただ、このバッテリーだけご購入された方から、何件か問い合わせがありました。問い合わせ内容は下記です。
※カタログ表記の容量よりはるかに少ない
その為、実際に仕入れている新品のPABAS064を使用し、調査してみようと思います。
恐らく、OSが認識している「ご使用可能時間」がカタログ表記より少ないということなので、実際の残り時間がどうか?ということも調べてみたいと思います。
バッテリー容量調査
↓私の妻の愛用のSS S21を使います。
↓仕入れている新品のPABAS064を使います。
↓梱包材から出して装着します。
↓ピンを緩めます。
↓裏側へ装着します。
↓装着しました。
↓この状態で残量を調べると56%(標準+大容量)です。工場出荷時に若干充電されています。
約3時間残量があります。標準バッテリーも含まれているので、これはセカンドバッテリーの残量ではありません。
↓では、この状態からAC電源を使い、充電してみます。まずは標準バッテリーから充電に入ります。
↓標準バッテリーが充電完了した時点でセカンド(大容量)バッテリーを充電します。
↓標準バッテリー、セカンド(大容量)バッテリーの充電が完了しました。
↓この状態で残量を調べると5時間12分(約5時間)です。えっ?て感じですね。
さて、セカンドバッテリーがどのくらい充電したかを確認してみましょう。
これからセカンド(大容量)バッテリーを外します。
この状態で残量を調べると2時間7分(2時間)です。そうすると5時間-2時間=3時間になります。即ち、セカンド(大容量)バッテリーはフル充電で3時間ということになります。
カタログ表記上(下記参照)、PABAS064は最大約10.6時間(下記参照)と明記されているので、一般的にいうと上記のバッテリーはカタログ表記の30%しか残量が無いようになっています。
これは驚きです。確かに問い合わせがあるのは当然でしょう。
そこでカタログをいろいろ調べました。
さて、赤枠のところに何気なく「※」がありました。「JEITA測定法1.0による値」とあります。カタログの時間はこの測定方法での値になるとのことです。
では、このJEITA とは何でしょうか?正式名称は「社団法人電子情報技術産業協会」です。 電子機器メーカーや IT 産業の業界団体らしいです。
さて、その測定法を下記らしいです。
●動画(MPEG1)を再生しっぱなしでバッテリーが切れるまでの時間(A)
●LCD 輝度を最低にした状態で放置してバッテリーが切れるまでの時間(B)
と書いてありました。ということで同じようにパソコンの設定を変えてみます。
パソコンの設定を変える
↓東芝省電力設定を「ロングライフ」に変更します。すると画面の照度が極端に落ちます。全ての機能をロングライフに設定してバッテリー残量を見てみます。
↓照度が低いのでかなり暗くなって写真が見辛いですが、7時間37分でした。残量が急激に増えました。
標準バッテリーが2時間と仮定すると残量が5時間37分(約6時間)になります。ただ、表記の最大10.6時間の60%しかありません。
↓とにかく、あらゆる機能を切って測定してみます。
↓それでも、7時間42分が最高です。個人できる設定変更はここが限界なので、実際にはカタログ表記の60%弱程度と考えて良いと思います。
ただ、ここまで機能を切ると、モバイルで使用できないのではないでしょうか?(笑)
では、何のための参考表記なのでしょうかね?
そこで実際に東芝の安心サポートに電話してみました。すると
●ご使用環境やご使用デバイスなどの関係でカタログ表記より少なくなることがあります。カタログに表記されている残量は「社団法人電子情報技術産業協会」の測定法に基づいて換算していますので、少なくなる場合があります。
ということです。何度か反論しましたが、初期不良ではありませんとの一点張りでした。ただ、カタログ表記の60%~70%程度であれば、許容範囲と考えなければならないのですかね。しかし、この設定だと暗くて仕事できないと思いますけどね(笑)
結局、私の場合はセカンド(大容量)バッテリーで6時間という結果になりました。標準バッテリーとあわせると8時間です。まあ、こんな感じですね。では、実際にどれくらい持つか検証してみます。(検証中)
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