作業実績報告です。
今回は東芝テック製ラベルプリンターB-456-TS23です。
このプリンターはラベルシールを発行するもので、多くは生産者直売所に設置されているものです。
相談内容は印字が薄くなって、バーコードが読み取り難くなったのでなんとかならないか?ということです。
東芝テックの保守期間は既に終わっていますので、メーカーに相談しても修理不可能です。
これは15年~20年くらい前に製造販売されたもので既に市場に中古すら全くありません。
修理もできず、中古もないので、このままでは壊れたら印字ができなくなり、商品にシールが貼れないということになります。
だからといってプリンターを変えると当然のことながらシステム全体も全てリニューアルしなければならず、これがなんと数百万?の投資になります。
このように同じようなことで悩まれている経営者が沢山いますので、今回も前回のNECに引き続き自分の知識で何とかなるのである嬉しいです。
応急処置
ヘッドを交換するという方法もありますが、今回は同型の壊れたものを入手して、それを修理することにしました。
ダメ元でやってみましょう
壊れたリースアップ品?でしょうか?同型プリンターを見つけたのでその状況を確認します。
分解するとモーター固定する箇所が破損して、紙送りができないようです。
これなら治せます。
さらに分解するとプラスチック部が粉々に割れたみたいです。
酷く破損しています。
しかし、なぜ、こんな壊れ方をしたのでしょうか?
もげていますね。プラスチックはやはり耐久性がありません。
プラスチック部が割れて破片が中に沢山ありました。
機器を良く分析すると駆動部を支えるものがこのようなプラスチックだけで固定していたら、寿命は短いです。
上手く補強できれば良いですが?
B-456-TS23修理
先ず破損したプラスチックが割れた部分を削って、ナットで補強します。
最初にモーターを外します。
ネジ止めのところにナット1つとナット2つ分までプラスチックを削り、高さを調整します。
100均一で買った長いネジで太目のものを使います。それでガッチリ固定します。
ローラーもガッチリ食い込みますので、ほぼ良いと思いますが、駆動部は常に振動や荷重がかかりますので、この状態で何年持つか?
早めの交換を勧めました。
このお客様はラベル発行システムがwindowsXPのシステムなので、インターネットに繋がなければまだまだ利用可能です。
しかし、ハード的に寿命がありますので、そこをどう考えるか?です。
できることは、現状のハード機器のバックアップを持っておかれると保険になるので良いと思いますので、壊れた時に何をするか?
そこを考えれば、まだまだ使えると思いますよ。
システムが古くなると大変ですが、諦めずやってみましょう
以上!