シリーズ!中小企業のデータ管理編 その4 簡単なフォルダ共有を作ってみる

dynabook以外のPC中小企業のIT化

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ここまで、何かと解りにくい説明で申し訳ありません

その1、その2、その3ではどんな使い方があるか?、windows storage server にどんなメリットがあるか?、バックアップの考え方などを説明してきました。

今回その4では簡単な設定をするのですが、その前にwindows storage server 2012 R2の導入のメリットを簡単に復習しておきます。

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導入メリット

本来のwindows storage server導入メリットはActive Directory ライトウェイト ディレクトリ サービス、ファイル・サーバー機能、データ重複除去機能(HDDの節約)、DFS-N、DFS-R、スナップショット機能、ボリューム シャドウコピー サービス(VSS)、SMB)3.0の採用、NICチーミング(転送効率アップ、バックアップ)など様々な機能があります。

OS単体で言えばハードウェア的にいろいろなメリットがありますが、現実的に言うとサーバーを使いこなすという技術がまだまだ中小企業にありません。

サーバー管理者が常駐している会社であれば、管理者の責務であるサーバーの効率運用をしなければなりませんが、ほとんどの中小企業はサーバー専任のシステム管理者という人材が不足しています。

ですから、私が言うwindows storage serverの導入メリットと言うのは下記になります。

①サーバーにしては安価で信頼性のあるシステムが構築できる(故障率が低い)

②パソコンの画面に類似したインターフェースを持つため、馴染みやすい

③パソコン筐体である為、管理、メンテナンスし易い

④多人数による同時アクセスが可能

⑤サーバーライセンス不要(50人はフリーライセンスでアクセス可能)
※Workgroupで最大50ユーザー、Standardで無制限のユーザー

やはり、NASなどの共有ディスクに比べると同時アクセス時のスループットや安定性がwindows storage serverの方が各段に上になります。

大事なデータを強固なハードウェアと安定したソフトウェアで管理するということは企業にとっても非常にメリットがあると思っています。

高度な知識は不要

小規模な事務所であれば、ワークグループでのネットワークの構築が可能です。

windows storage server 2012 r2のプレインストールモデルを購入すれば、設定はwindowsのGUIで自動で行います。

付属のCDなどを入れるとドライバーのセットアップが始まりガイダンスに従って操作すれば、誰でも簡単にできます。

全てGUIにてセットアップしてくれますので、そんなに高度な知識は必要ありません。

中にはサーバーだから・・・・という人もいますが、基本的に設定をきちんとしておけば特に何かをする必要はありません。

単純なストレージとして使うだけであれば、セットアップして、そのままネットワークに入れるだけで基本的にはフォルダ共有等が可能になるというものです。

少しずつ慣れて行くことでそのハードルを越えて行けると思います。

簡単にフォルダを共有

ネットワーク設定はwindowsと若干異なりますが、これも全ては慣れです。

ここで簡単なネットワークの設定を行ってみます。

クライアントOSであるwindows7pro、window8.1pro、window10proのクライアントからwindows storage server 2012 R2のサーバー上にあるフォルダを共有してみます。

サーバー側は「D」ドライブに適当なフォルダを作り、下記のようにEveryoneのユーザーを追加して、「読み取り/書き込み」設定をすれば良いだけです。

ev_1

ev_2

これでネットワーク上の全てのクライアントからこのフォルダ内部のファイルは更新、削除、閲覧が可能になります。

これはノーマルパターンですが、フォルダにアクセス権限等を付けたい場合は下記のページを参照ください。

その5簡単なアクセス権限でフォルダを管理を高める

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