

ライフスタイルがもたらす「~ながら」時代に企業は何ができるか?
2016/11/27
最近は世の中の変化が速い。
次々とサービスがリリースされ、価格の変動も激しい。
もちろん、時代の変化は良いことと思うが、こう速いとついていくのが大変だ。
特にIT業界は速い。
世の中には変化が沢山あるが、そんな中でも変えられないものもある。
それは習慣だ。
良い習慣、悪い習慣があると思うが、私の場合、節目で「感謝する」ということはどんなに時代が変わっても止めることはない。
感謝するという気持ちは人生の中で必ず必要なことだ。
もちろん、私は何にでも感謝できるという、心の広い人間でもない。
今現在普通に生きていられるということだけに感謝している。
ここで言っている感謝は気持ちの問題だから、そういう気持ちでいられるくらい広い心でいた方が良いという意味でもある。
私の場合、その節目が猿田彦神社の庚申祭になっている。
それが感謝の表現だ。
今回は台風の日だったが、頑張って行った。
前日はちょっと心配だったが、不思議なことに台風の影響少なくお参りができた。
これも運と言えばそうかもしれない。
事業再編は必至
さて、時代の変化も速い分、昔ながらの大企業は舵取りが大変みたいだ。
昨日、富士通のパソコン事業が中国のレノボに買収されるニュースを知った。
富士通はパソコンを2007年に800万台くらい売っていたが、2015年ではその約半分の400万台みたいだ。
これじゃあ~事業も成り立たないようになるだろう
私が東芝時代、富士通の国内シェアの凄さには驚かされていた。
東芝のパソコン事業など足元にも及ばないものだった。
生産拠点も国内というブランド力が売りであったものの、近年はスマホの到来で逆にその事業が重荷になっていたに違い無い。
もし、この買収劇が実現したらパソコン事業の国内企業は東芝とバイオの2社しか残らないことになる。
寂しいがそれが現実だろう
あの富士通がこうなるとは誰が想像しただろうか?
やはり、パソコンは無くならないにしても、少子高齢化とライフスタイルの変化でその需要自体が今後激減してくることは必至だ。
個人的には東芝に頑張って欲しいが、今の状態ではパソコンの市場が改善する兆しが全くと言っていい。
どうやって需要を取り戻すか?
これは至難の技?
恐らく、事業再編は必要不可欠なことと思う。
ライフスタイルの変化
ライフスタイルの変化と言えば、コンビニの発達か?はてまた高齢化社会になったからか?
最近、スーパーやコンビニの商品棚に並ぶものが昔と比べ大きく変わってきていることが解る。
同時に「イートインスペース」、つまり、買ってその場で食べるという店舗も増えてきている。
この需要が高まっているのは大型ショッピングモールだけでは無い。
首都圏のコンビニ、スーパーなどにそのコーナーが増えだしているのが解るし、ニュースにもなっている
昔のようにフリースペース的なものではなく、ファミレスのような綺麗な飲食スペースという感じなっているところも多い。
老夫婦や子供を持たない夫婦、独身者など、今は自宅で調理をしなくなってきているからだ。
これもライフスタイル変化の何物でもないが、食品自体の価格が高騰しているのもその原因の1つに挙げられるかもしれない。
自分で作るより、惣菜やお弁当などを買った方が安くつくという視点の違いだ。
そうすると、スマホのような「便利さ」が引き起こす「~ながら」時代になっていき、何かをしながら何かをする
こういう時間の効率化を考えてしまうのが今の時代の風潮と言っても良い。
イートインスペースと言うのはその場で食べる為、ごみも出さない、汚れものもない、もちろん、後片付けなど無い。
煩わしいことは一切ない。
好きなものを好きなだけ食べてお金を払って帰るだけだ。
このイートインという発想は「~ながら」時代と共に個々のライフスタイルに確実に組み込まれていくと思う。
良いか?悪いか?
と聞かれれば、悪いようにも聞こえるが、時代の変化についていくという意味であれば、効率的で良いのかもしれない。
女性の社会進出やシングルマザーの増加など、女性を取り巻く環境が変わってきたのもその原因の1つだろう。
既に一部の首都圏ではサービスが始まっていると思うが、まだ私の通っているルネサンスにイートインスペースというものはない。
ルネサンスイオンモールルクルはイオンのショッピングセンターに隣接する施設だが、これまたイートインスペースと言うものはまだない。
イートインスペースは休憩コーナーとは違う。
レストランと違い、買って食べたり、飲んだり、飲食が違和感なくできる自由な空間という演出も必要だからだ。
イートインスペースは人件費がないので、隣接する食材売り場で買って食べると外食より安上がりになる
これが注目される理由だ
もし、スポーツクラブに広く綺麗な空間で自由に飲食ができるような場所があれば、人が集まるので、そこで一つのコミュニティが生まれる。
イベントやフリーマーケットなどが開催され、それはそれでスポーツとは別に楽しい空間ができるのではないだろうか?
これからのビジネスは「娯楽」「健康」「趣味」などのキーワードを元にして、個々のライフスタイルの中に入り込み、お金を落とさせなければならない。
こういう視点で見なければモノ余りの時代には生き残っていけないというのが現実社会と言っても過言ではないと思う。
そういう意味であれば、パソコンというハードを作り続けて、売っていくというビジネスモデルはもはや限界に達しており、今後のハードメーカーはそこをどう変えて行けるか?
ここが大きな分かれ道になる。
外資系メーカーのビジネスモデルは多少違っており、レノボに関しては企業の中で一貫したサービスを展開している。
つまり、サーバーからパソコン、タブレット、スマホまでの全てのハードウェアも持ったビジネスを作り上げたから成功している
ただ、レノボの場合は中国シェアをベースに全国展開をした上にスマホ市場という巨大なマーケットを勝ち取ったという事も言える
何よりも需要の先読みをするのが勝者の条件なのかもしれないな(笑)
本当に難しい時代になったものだ。
改めてITの世界は競争だと知った
では、また!